設定ミスを早期発見
実装段階でタイポグラフィが不揃いになりそうな箇所をすぐに検知できます。
タイポグラフィは、UIデザインの印象やコンテンツ理解度を左右する重要な要素です。しかし、プロジェクトが進むにつれ「フォントサイズのばらつき」や「行間・文字間隔の不統一」など、整合性を取るのが難しくなる場面も少なくありません。
本ドキュメントでは、共通化されたタイポグラフィ変数を使い、開発効率とデザイン品質を同時に高める方法をご紹介します。 統一された文字組みを手に入れて、ユーザーに読みやすく、かつチームでも管理しやすいタイポグラフィを実現しましょう。
たとえば --font-lg: 1.125rem;
と設定していれば、約18pxに相当するフォントサイズとして利用できます。コンテンツのメリハリを出すのに最適です。
見出しや段落には、基本のフォントサイズ・行間・フォントファミリが適用されます。デフォルトのままでも十分に整った文字組みを提供しつつ、細かいカスタマイズも容易に行えます。
h1
~ h6
)p
)以下は、カスタムコンポーネント <TypographyPalette>
での実際のスタイル例です。
Label | Font Size (rem / px) | Line Height Token | Usage | Preview |
---|---|---|---|---|
XS | --font-xs12px | --lh-tight | Microcopy, Footnotes | |
SM | --font-sm14px | --lh-base | Captions, Subtexts | |
BASE | --font-base16px | --lh-base | Body Text, Default | |
LG | --font-lg18px | --lh-base | Subheadings, Emphasis | |
XL | --font-xl20px | --lh-heading | Section Headings | |
2XL | --font-2xl24px | --lh-heading | H3/H2 Headings | |
3XL | --font-3xl30px | --lh-heading | H2/H1 Headings | |
4XL | --font-4xl36px | --lh-heading | Prominent H1 | |
5XL | --font-5xl48px | --lh-heading | Hero Titles |
--font-family-sans
: ベースで使用するサンセリフ体
--font-family-serif
: 長文などに適したセリフ体
--font-family-monospace
: コード表示に便利な等幅フォント
--font-sm
: 小さめの文字サイズ(例: 0.875rem)
--font-base
: 標準的な文字サイズ(例: 1rem)
--font-lg
: 大きめの文字サイズ(例: 1.125rem)
--lh-base
: 段落向け行間(例: 1.5)
--lh-heading
: 見出し向け行間(例: 1.2)
本プロジェクトでは、タイポグラフィ設定の整合性を確認できるリアルタイムチェックツールを導入予定です。 指定したフォントサイズや行間・文字間隔が正しく反映されているか自動で診断し、以下のメリットをもたらします。
設定ミスを早期発見
実装段階でタイポグラフィが不揃いになりそうな箇所をすぐに検知できます。
チーム全員が同じ基準で開発
大人数でも同じ変数を使うため、デザイン崩れを防ぎながら作業を進められます。
多言語UIでは文字詰めが課題となりがち。--tracking-wide
や --tracking-wider
を適用し、日本語・英語混在時の窮屈感を緩和しましょう。
モバイル・タブレット・デスクトップなど、デバイスごとに変数を使い分けると、ユーザーの見やすさがさらに向上します。
<typography-palette>
のような専用コンポーネントに変数をまとめ、各プロジェクトへ横展開すると適用漏れを防止可能です。
ぜひ、共通化されたタイポグラフィ変数を活用し、プロダクト全体の文字組みを安定化させてみてください。 「読みやすさ」と「開発効率」の両立を実現する大きな一歩となるはずです!